MENU

イイ文化サロン

第10回 イイ文化サロン

2015年6月27日(土)
午前11時30分〜午後1時30分

リーガロイヤルホテル

梅雨空の間から光射す6月27日、リーガロイヤルホテルにて「第10回イイ文化サロン」を開催。オープニングは天才少女4人と「イイ文化サロン合唱団」によるブラジル音楽は会場を明るく爽やかに包んだ。
今回の対談は京都大学人文科学研究所教授・岡田暁生氏と京都市議会副議長・大道義知氏による「音楽コミュニティの創出」をテーマに語った。
両氏とも幼少期からピアノなどの楽器を習い音楽は身近にあったことを述べた後、大道氏は「各市の総予算の中で文化予算日本一は京都市の1.13%、新潟市0.81%と続き、大阪市は0.14%と下位に低迷、京都市長に文化予算5%を提案した」と文化都市・世界観光都市・京都を強調した。
岡田氏は「海外のメジャーオーケストラやジャズメンは東京に来るが関西には来ないのは悔しい。東京の成熟度は高いがアイデンティティーはない。地方文化の上に他国の音楽があるべきだ。海外はオーケストラのミスを許さないが、残念ながら大阪は阪神ファン同様に凡ミスを許す傾向にある。これではオーケストラは育たない」。
大道氏は「2020年のオリンピックは関西にたくさんの観光客が、その際、伝統文化を鑑賞してほしい」、「夜どんなコンサートをやっているか、文化コンシェルジュの配置も必要」と岡田氏は指摘。更に大道氏は「世界幸福度の上位は北欧、日本は46位、もっと豊かな文化芸術を愛好するコミュニティが必要」岡田氏は「私たちのライフスタイルに音楽の力を取り入れた成熟モデルを」と結んだ。
この後は笠谷和比古会長の乾杯、美味しいランチを食べながらの楽しい語らいは幾重にも広がった。次回予告を船岡陽子副会長が紹介し閉幕した。

ee10_2.jpg

2015/06/27        artculture   |